実録 焼きヨーグルト事件 

2009年投稿のレシピが2014年秋に大流行し、クックパッドに許諾していたコンテンツと共に爆発的に拡散。up主苦悩の1年

4. 番組ディレクターからの取材申し込みと見知らぬ人のテレビ出演

 

レシピを改善して更新する前に、

最初の投稿サイトニュースから辿って来たらしく

Aテレビ局朝番組から取材申し込みが来た。

 

ディレクターはレシピ投稿サイトを抜かして私のブログに直接連絡を入れて来た。

「突然のメールをお許し下さい」とある。

ブログへのコメント欄に「メール」という言葉はかなり変な印象だった。

 

(後に知った事であるが、この番組は同じ投稿サイトにあるレシピ紹介絡みで

この少し前の放送に関しサイト側とトラブルがあったばかりだった。)

 

彼からのコメントは2014年10月20日に入った。

私が「取材は全てお断り致します。焼きヨーグルトを番組で取り上げるのも止めて欲しい。」

という旨の返事をしたのが10月21日である。

 

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私からの取材と放送拒否のメールに対して何も返事が無かったので

てっきり番組で焼きヨーグルトを扱うのは諦めたのだと思っていた。

 

あちこちで聞かれる不満への対策を講じ

必死でレシピを書き換えある日の深夜に更新した。

そしてその翌朝10月30日木曜日、

番組で「焼きヨーグルト」が取り上げられてしまった。

 

 

ネットで検索すると、こう出てくる。

 

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焼きヨーグルトをスタジオで試食した。

T.Mはモッツァレラチーズみたいで美味しいとコメントした。

 

2014年10月30日(木) Aテレビ局 朝番組

 

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我々はテレビが大層苦手なので、大分前に処分してしまった為放送は見なかった。

録画のネット動画でさえ、これが全国に流れたかと思うと

自分がどんな気持ちになるか恐ろしくてとても見る事が出来なかった為

生放送を見た人から話を聞いたりした。

 

それに何より、当のテレビ局HPに

その詳しい内容が載っていたのである。

 

そこには、こうあった。

 

「焼きヨーグルト」

 

「この料理を最初にレシピブロクに投稿したのは 亀卦川(きけがわ)ふみさん。

亀卦川さんは、賞味期限の来るヨーグルトの消費にこのレシピを思いついたそうです。」

その人が語った生い立ちストーリーと共に間違ったレシピも一緒に記載されていた。

 

そしてこの「亀卦川ふみ」と番組で紹介された人物は、

当日のコーナーでVTR出演までしていたと見た人から聞いた。

 

「亀卦川ふみ」

 

この名前でネット検索すると、

何故か他局のテレビ番組にも出演履歴のある名前であった。

 

私は放送後すぐに局の問い合わせページから、

この人物は私であると誤解される可能性が濃厚なので

事の次第と、番組の焼きヨーグルトページの削除要求をしたのだが

テレビ局からは返事も全く無く記事も削除されなかった。

その後この放送の影響で、ネットやテレビで紹介される毎に

何かにつけ賞味期限のヨーグルトがどうのと言われる様になってしまい

その度重なる言葉に辛い思いをしていた。

 

しかしその半年後、

レシピ投稿サイト側にも断り無く

複数の出版社から「焼きヨーグルトレシピ本」が発売されるにあたり

色々思うところ有りTV局の問い合わせページから

再度私に関する事と思われてしまう様なHP上の記事削除の要求をした。

 

すると、今回はHP上のコーナーはあっさり削除され

しかし何も連絡が無いので

「削除を確認しました。この件の見解をお知らせ下さい」と再度送信すると

やっとあの時のディレクターよりメールがあった。

「お会いして話します」とあったが、

その様な気持ちになれる訳も無くその必要性も無い。

メールで結構ですと伝えた。

 

下記がメール概要である。

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取材時には取材拒否されたと思い返事をしなくて其の点は申し訳なかった。

 

しかし番組では「亀卦川ふみ」が焼きヨーグルトの「考案者」であるとは紹介しておらず

「レシピブロク(という名前のサイト)」の中で、

「最初に」「レシピ投稿した人」と放送。

事実に基づいている為、これは捏造では無い。

 

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「<レシピブログ>に<最初に>投稿した人」と放送で紛らわしく言えば

皆が当然連想し想像するのは、当時広く流布したネット情報から

「一番最初に別の<レシピサイト>に投稿した」私になってしまう。

「レシピブログ」という固有のサイト名である言葉と、

一般的な幅広い「レシピサイト」という言葉の区別が即座に出来る人は

ネットで相当こういうページを利用している人だけだろう。

そして「最初に」、という言葉が更に人々を誤解へと導いている。

 

 

<ネット発料理の発信源を追う>というのが番組コーナーの「ウリ」である趣旨故

出来る限りその事に気付かれぬ様

目立たせたくない情報だったのかもしれないが

一般の視聴者の為に 「この人物はこの料理の大元では無いが」 という

分かりやすい説明が抜け落ちている。

 

真実の部分を伏せた文章では事実は伝わらず

見た者、聞いた者は間違って解釈する。

全体的に曖昧な言葉を選び、

「目的通り、番組はしっかり<発信元>を取材した」と

皆にミスリードされるのを狙っているかの様に見えてしまう。

 

こんな事をするより

正直に取材を断られた事を伝え、

その代わりに他の人を紹介する、と

はっきり伝えるべきだ。

 

同業者の他局でさえ「亀卦川ふみが考案者である」と解釈し、

そう放送してしまっている。

 

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あさチャン! 2015年1月28日(水)05:30~08:00 TBS

 

焼きヨーグルトレシピを紹介。


「亀卦川ふみさんが考案した「焼きヨーグルト」は耐熱皿にヨーグルトを入れて

170度のオーブンで30分焼いて冷蔵庫で2時間ほど冷やせば完成。

酸味のあるチーズのような味わいになるので

クラッカーやトマトなどとの相性が良い。」

 

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「他局もAテレビ局の番組から「この女性が考案者」ととらえ、そう放送している。

普通の視聴者ならば尚更誤って解釈するのではないか」、という旨と、

 

投稿サイトレシピと知りながら、本来ならばそこを通すべきところ

どうしてその運営側を抜かして直接取材を申し込んで来たのか、という内容のメールを

番組関係者に複数回に渡り送信したが、返事は一切無く連絡はそこで途切れた。